岸田文雄首相は20日、政治資金問題が相次ぎ発覚した寺田稔総務相を更迭した。政治資金規正法の担当閣僚として不適当と判断した。寺田氏は同日夜、公邸で首相に辞表を提出し、受理された。首相は後任に松本剛明元外相を起用する方針だ。閣僚辞任は山際大志郎前経済再生担当相、葉梨康弘前法相に続き、1カ月弱で3人目。首相は記者団に任命責任を認め「深くおわびする」と陳謝した。2022年度第2次補正予算案などの政策課題を挙げ「正念場を迎えている」と述べた。 野党は首相の判断が遅いとして厳しく追及。立憲民主党泉健太代表は「決断力、指導力を疑わざるを得ない」とのコメントを発表した。