今年のゴールデンウィークは1年ぶりに四国へ帰省し、愛媛にある実家から徳島の那賀町という山峡(やまかい)の町にある温泉へ出かけた。同じ四国の中なのだが、クルマで4時間近くかかった。電車とバスを使うことも考えたが、電車だけで4時間半もかかると分かって断念した。実家から東京や大阪へ行くより時間がかかるのだ。交通網がいかに中央志向で作られているかが分かる。那賀町は山深いところだが那賀川に沿って国道195号線が整備され、立派な瓦屋根の民家や小さいながら新緑の中で白さが目立つきれいな中学校の校舎が豊かさを感じさせる町だった。 さて、今回はネットワークの土台である回線の話をしたい。提案書や設計書でネットワーク構成図を描くとき、広域イーサネットならば雲の絵を書いてそこから直線を引き、その先にルーターやスイッチを表す箱を書く。回線は1本の直線に過ぎない。しかし、実際の回線はNTT東西やキャリア(通信事業者、