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ブックマーク / odamitsuo.hatenablog.com (53)

  • 小田光雄 逝去のお知らせ - 出版・読書メモランダム

    小田光雄は、2024年6月8日、病気のため永眠しました。享年73。葬儀は近親者のみにて執り行いました。 戦後社会論をライフワークとした小田光雄の出発点は『〈郊外〉の誕生と死』であり、その延長線上で、出版・古書・図書館など多岐にわたる分野を論じ、多くの著書を残しました。 また、書店や出版社パピルスを経営し、自ら翻訳も手がけました。主な訳書に、エミール・ゾラ「ルーゴン=マッカール叢書」の『大地』があります。 2019年には『古屋散策』で第29回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞いたしました。 故人が書き残した原稿があるため、ブログはしばらくの間、更新を続けます。 皆様には生前のご厚誼に心から感謝いたしますとともに、ここに謹んでお報せ申し上げます。 2024年6月12日 家族一同

    小田光雄 逝去のお知らせ - 出版・読書メモランダム
    kotesaki
    kotesaki 2024/06/12
    同僚からの教示により2014年から毎月「出版状況クロニクル」を欠かさず拝見していました。いろいろバイアスある意見だとも思いましたが貴重な情報提供はありがたかったです。まだ73歳。惜しい方を失いました。合掌。
  • 出版状況クロニクル145(2020年5月1日~5月31日) - 出版・読書メモランダム

    20年4月の書籍雑誌推定販売金額は978億円で、前年比11.7%減。 書籍は476億円で、同21.0%減。 雑誌は501億円で、同0.6%減。 その内訳は月刊誌が422億円で、同1.8%増、週刊誌は78億円で、同11.6%減。 返品率は書籍が32.5%、雑誌は39.9%で、月刊誌は39.4%、週刊誌は42.6%。 書店売上は書籍が15%減、雑誌は定期誌13%減、ムック30%減、コミックス12%増で、『ONE PIECE』(集英社)、『進撃の巨人』『五等分の花嫁』(いずれも講談社)の新刊発売、『鬼滅の刃』既刊全19巻の重版が寄与している。 なお念のために確認しておくが、この出版科学研究所によるデータは、取次出荷金額から、取次への書店返品金額を引いたもので、書店での実売金額ではない。 そのことから、他業種の売上落ちこみデータとの乖離が必然的に生じてしまう事実を承知されたい。 1.『日経MJ』(

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    kotesaki 2020/06/01
    定点観測。必読。
  • 出版状況クロニクル144(2020年4月1日~4月30日) - 出版・読書メモランダム

    20年3月の書籍雑誌推定販売金額は1436億円で、前年比5.6%減。 書籍は916億円で、同4.1%減。 雑誌は519億円で、同8.1%減。 その内訳は月刊誌が434億円で、同8.5%減、週刊誌は84億円で、同6.4%減。 返品率は書籍が25.5%、雑誌は40.7%で、月刊誌は40.6%、週刊誌は41.4%。 書店売上は前月と同様に、書籍が2%減となっているけれど、政府による学校の休校や外出自粛要請もあり、学参は30%増、児童書は12%増となった。 雑誌は定期誌9%減、ムック16%減、コミックス19%増で、『キングダム』の新刊発売と『鬼滅の刃』が相変わらず売れ続け、4ヵ月連続の二桁増。 前回のクロニクルで、3月の書籍雑誌推定販売金額には新型コロナによる影響で、かつてないマイナスに陥るのではないかと予測しておいた。 だが影響はあるにしても、3月は二桁減には至っていない。やはり問題は4月以降

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    kotesaki 2020/05/02
  • 出版状況クロニクル142(2020年2月1日~2月29日) - 出版・読書メモランダム

    20年1月の書籍雑誌推定販売金額は865億円で、前年比0.6%減。 書籍は495億円で、同0.6%増。 雑誌は370億円で、同2.2%減。 その内訳は月刊誌が295億円で、同0.7%減、週刊誌は74億円で、同8.0%減。 返品率は書籍が33.1%、雑誌は45.1%で、月刊誌は46.1%、週刊誌は40.6%。 書籍の微増は前月の大幅減に加え、返品が減少したこと、雑誌のうちの月刊誌の微減は コミックス『鬼滅の刃』全巻の重版の影響による。 2月はコロナウィルスの感染拡大もあり、出版業界にどのような影響を及ぼしたのであろうか。 それは2月の書籍雑誌推定販売金額に反映されるはずだ。 1.出版科学研究所による19年度の電子出版市場販売金額を示す。 ■電子出版市場規模(単位:億円) 年201420152016201720182019前年比 (%) 電子コミック8821,1491,4601,7111,96

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    kotesaki 2020/03/02
    定点観測。必読!
  • 出版状況クロニクル141(2020年1月1日~1月31日) - 出版・読書メモランダム

    19年12月の書籍雑誌推定販売金額は1060億円で、前年比8.9%減。 書籍は509億円で、同13.1%減。 雑誌は550億円で、同4.6%減。 その内訳は月刊誌が470億円で、同4.2%減、週刊誌は80億円で、同6.6%減。 返品率は書籍が32.9%、雑誌は38.8%で、月刊誌は38.1%、週刊誌は42.7%。 書籍の返品率の大幅減は送品が少なかったことが要因で、推定出回り金額は前年比15.8%減。 雑誌と月刊誌の返品率が40%を割ったのは、19年においてこの12月が初めてである。 それはコミックの『鬼滅の刃』の新刊が初版100万部で刊行され、品切店が続出し、底上げされたことによっている。その結果、コミックは20%増となった。 1.出版科学研究所による1996年から2019年にかけての出版物推定販売金額を示す。 ■出版物推定販売金額(億円) 年書籍雑誌合計 金額前年比(%)金額前年比(%

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    kotesaki 2020/02/01
    定点観測。必読!
  • 出版状況クロニクル137(2019年9月1日~9月30日) - 出版・読書メモランダム

    19年8月の書籍雑誌推定販売金額は850億円で、前年比8.2%減。 書籍は414億円で、同13.6%減。 雑誌は435億円で、同2.4%減。その内訳は月刊誌が359億円で、同1.2%減、週刊誌は75億円で、同7.5%減。 書籍の大幅減は7月に大物新刊が集中したこと、前年同月が3.3%増と伸びていたことによっている。 返品率は書籍が41.6%、雑誌は43.3%で、月刊誌も43.3%、週刊誌は43.4%。 トリプルで40%を超える高返品率となった。 いよいよ10月からは消費税が10%となる。この増税は出版業界にどのような影響を与えることになるだろうか。 1.8月の書店閉店状況は76店で、6月が57店、7月が33店だったことに比べ、増加している。 9月以降はどうなるのか、書店市場は予断を許さない事態を迎えているはずだ。 やはりチェーン店の閉店が続いているので、それらを挙げてみる。 TSUTAYA

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    kotesaki 2019/10/01
    定点観測。必読。
  • 出版状況クロニクル131(2019年3月1日~3月31日) - 出版・読書メモランダム

    19年2月の書籍雑誌推定販売金額は1221億円で、前年比3.2%減。 書籍は737億円で、同4.6%減。 雑誌は473億円で、同0.9%減。その内訳は月刊誌が389億円で、同0.3%減、週刊誌は84億円で、同3.6%減。 雑誌のマイナスが小幅なのは、前年同月が16.3%という激減の影響と返品減少で、ムックとコミックスの返品の改善によるものである。 その返品率は書籍が33.2%、雑誌は41.5%で、月刊誌は41.6%、週刊誌は41.0%。 雑誌の返品率は16年41.4%、17年43.7%、18年同じく43.7%と、続けて40%を超え、19年も同様であろう。 3月は第1四半期と取次の決算などが重なり、どのような影響を及ぼしていくのだろうか。 1.日販は10月1日付で持株会社体制に移行すると発表。 4月1日付で子会社を新設し、子会社管理、及び不動産管理以外のすべての事業を簡易吸収分割により継承す

    kotesaki
    kotesaki 2019/04/02
    定点観測。必読!
  • 出版状況クロニクル121(2018年5月1日~5月31日) - 出版・読書メモランダム

    18年4月の書籍雑誌推定販売金額は1018億円で、前年比9.2%減。 書籍は538億円で、同2.3%減。 雑誌は480億円で、同15.8%減。 雑誌の内訳は月刊誌が393億円で、同15.7%減、週刊誌は87億円で、同16.2%減。 返品率は書籍が35.2%、雑誌が46.6%。 雑誌返品率の改善のためにコミックやムックの送品が大幅に抑制されていて、雑誌推定発行金額は2月が11.3%、3月12.1%、4月は14.0%、それぞれ減となっている。だが返品率は3ヵ月続けて40%を超え、4月までの平均返品率は44.7%に達している。 ちなみに15年は41.8%、16年は41.4%、17年は43.7%であるから、大幅な送品調整や抑制によっても、返品率は上がり続けているのだ。 その一方で、書籍返品率はまだ30%台にとどまっているが、それでも取次にとって赤字とされていることからすれば、雑誌も赤字へと追いやら

    出版状況クロニクル121(2018年5月1日~5月31日) - 出版・読書メモランダム
    kotesaki
    kotesaki 2018/06/03
    定点観測。必読。
  • 出版状況クロニクル120(2018年4月1日~4月30日) - 出版・読書メモランダム

    18年3月の書籍雑誌推定販売金額は1625億円で、前年比8.0%減。 書籍は1017億円で、同3.2%減。 雑誌は608億円で、同15.0%減。 雑誌の内訳は月刊誌が507億円で、同15.9%減、週刊誌は101億円で、同10.2%減。 返品率は書籍が27.1%、雑誌が42.0%。 書店店頭売上は『漫画 君たちはどう生きるか』などのヒットがあり、書籍は前年比1%マイナスだが、雑誌は定期誌10%減、ムック11%減、コミック6%減で、17年以上にトータルとしての雑誌離れが進行している。 3月の前年同月比マイナスは141億円で、18年の1月から3月にかけての第1四半期は322億円減である。 詳細は『出版状況クロニクル4』の2014年のところを見てほしいが、破綻以前の取次のそれぞれの売上高は、大阪屋が766億円、栗田出版販売が371億円、太洋社が252億円であるから、いかにマイナスが大きいかわかるだ

    kotesaki
    kotesaki 2018/05/02
    定点観測。
  • 出版状況クロニクル119(2018年3月1日~3月31日) - 出版・読書メモランダム

    18年2月の書籍雑誌の推定販売金額は1251億円で、前年比10.5%減。 書籍は773億円で、同6.6%減。 雑誌は478億円で、同16.3%減。 書籍マイナスは前年同月の村上春樹『騎士団長殺し』100万部発行の影響とされる。 雑誌の内訳は月刊誌が390億円で、同17.1%減、週刊誌は87億円で、同12.4%減。 返品率は書籍が32.2%、雑誌が44.2%と、いずれも高くなっている。 前回のクロニクルで1月の前年同月比マイナスが34億円だったので、今後その反動が生じるはずだと記したが、2月は前年同月比147億円マイナスで、すでに18年は2ヵ月で181億円の推定販売金額を失ってしまった。 それを回復できるような出版状況ではまったくない。 出版状況と出版流通システムは完全に臨界点に達しているというしかない。 1.大阪屋栗田が3月6日付で「当社に関する虚偽情報の発信に関して」という「ニュースリリ

    kotesaki
    kotesaki 2018/04/01
    定点観測。必読。
  • 出版状況クロニクル117(2018年1月1日~1月31日) - 出版・読書メモランダム

    17年12月の書籍雑誌の推定販売金額は1143億円で、前年比10.9%減。 書籍は556億円で、同3.4%減。 雑誌は586億円で、同17.0%減と4ヵ月連続の2ケタマイナス。 しかもかつてない最大のマイナスとなり、17年は雑誌史上初めての10.8%という2ケタマイナス。 その内訳は月刊誌が496億円で、同17.9%減、週刊誌は89億円で、同8.2%減。 雑誌の推定販売部数のほうも、4月から9ヵ月連続のマイナスである。 雑誌の書店売上も、定期誌6%減、ムック8%減、コミックス17%減。 返品率は書籍が36.9%、雑誌が41.5%。 それに雑誌は12ヵ月連続で40%を超え、17年の雑誌返品率は前年の38.3%に対し、43.7%に達し、これもかつてない高返品率といえよう。 最悪の雑誌状況の中で、17年が閉じられたことになる。 1.12月の出版状況に続いて、取次による年末年始(12/29~1/4

    kotesaki
    kotesaki 2018/02/02
    定点観測。必読。雑誌の前年比、マジでやばい。
  • 出版状況クロニクル116(2017年12月1日~12月31日) - 出版・読書メモランダム

    17年11月の書籍雑誌の推定販売金額は1069億円で、前年比7.8%減。 書籍は515億円で、同3.1%減。 雑誌は554億円で、同11.8%減と3ヵ月連続の2ケタマイナス。 その内訳は月刊誌が457億円で、同12.5%減、週刊誌は97億円で、同8.2%減。 しかも雑誌の推定販売部数を見てみると、4月から8ヵ月連続の2ケタマイナスである。 販売金額よりも販売部数のほうのマイナスが続いているのは、コミックスの売上が落ちこんでいることを告げているのだろう。 返品率は書籍が40.5%、雑誌が41.7%で、雑誌のほうは何と1月から11月まで40%を超えていて、販売金額、部数に加え、最悪の雑誌状況の中で、新たな年を迎えようとしている。 前回のクロニクルでも指摘しておいたように、17年の雑誌販売金額は初めて2ケタマイナスとなろう。 1.1月から11月までの出版物推定販売金額の推移を示す。 ■2017年

    kotesaki
    kotesaki 2018/01/02
    定点観測。必読。
  • 出版状況クロニクル115(2017年11月1日~11月30日) - 出版・読書メモランダム

    17年10月の書籍雑誌の推定販売金額は993億円で、前年比7.9%減。 書籍は473億円で、同5.2%減。 雑誌は520億円で、同10.3%減と2ヵ月連続の2ケタマイナス。 その内訳は月刊誌が406億円で、同12.6%減、週刊誌は114億円で、同1.3%減。 週刊誌のマイナスは17年で最小だが、月刊誌はコミックス、ムックの大幅な落ちこみによっている。 それらも作用し、17年の雑誌のマイナスは初めての2ケタ減が予測される。 最悪は16年の6.6%マイナスだったけれど、それどころではない雑誌状況を迎えようとしている。 返品率は書籍が41.0%、雑誌は44.5%と、双方がまたしても40%を超えてしまった。 10月は台風の影響もあり、他の物販やサービス業も大半が前年を下回っているので、書店の返品率は11月も高いはずで、雑誌の販売額マイナスはそのまま18年も続いていくだろう。 そして18年も続けて2

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    kotesaki 2017/12/02
    定点観測。必読。
  • 出版状況クロニクル114(2017年10月1日~10月31日) - 出版・読書メモランダム

    17年9月の書籍雑誌の推定販売金額は1284億円で、前年比6.5%減。 書籍は720億円で、同0.5%増となり、4ヵ月ぶりに前年を上回った。 文庫の大物新刊の刊行などによる底上げとされるが、書店実売の書籍は1%減。 雑誌は564億円で、同14.2%減。その内訳は月刊誌が467億円で、同14.2%減、週刊誌は96億円で、同14.1%減。 雑誌の2ケタ減は今年に入って4回目である。 返品率は書籍が35.5%、雑誌は42.4%で、月刊誌は42.8%、週刊誌は40.5%。 月刊誌の返品率は最悪で、今年は一度も40%を下回っておらず、月刊誌そのものだけでなく、ムックやコミックも売れなくなっている事実を突きつけている。 このような状況がさらに来年も続けば、出版業界はどうなるのか、それは火を見るより明らかであろう。 1.1月から9月までの出版物推定販売金額の推移を示す。 ■2017年 推定販売金額 月

    出版状況クロニクル114(2017年10月1日~10月31日) - 出版・読書メモランダム
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    kotesaki 2017/11/01
    定点観測。必読。
  • 出版状況クロニクル113(2017年9月1日~9月30日) - 出版・読書メモランダム

    17年8月の書籍雑誌の推定販売金額は976億円で、前年比6.3%減。 書籍は464億円で、同3.7%減、雑誌は511億円で、同8.6%減。 雑誌の内訳は月刊誌が419億円で、同6.9%減、週刊誌は92億円で、同15.7%減。 返品率は書籍が42.2%、雑誌は44.4%で、月刊誌は45.3%、週刊誌は39.8%。 最悪なのは週刊誌の落ちこみで、販売金額も2月と5月に続く3回目の100億円割れで、販売部数に至っては前年比18.3%減となっている。週刊誌の時代が終わろうとしているのかもしれない。 8月までの推定販売金額は、これも前年比6.1%減と、16年の倍の落ちこみを示している。 もはや何が起きてもおかしくない状況が招来されつつある。 1.日販の『書店経営指標2017年版』が出され、過去5年間の書店の損益計算書も含まれているので、その抽出表を示す。 ■過去5年間の指標〈損益計算書〉(単位:%)

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    kotesaki 2017/10/02
    定点観測。必読。
  • 出版状況クロニクル112(2017年8月1日〜8月31日) - 出版・読書メモランダム

    17年7月の書籍雑誌の推定販売金額は952億円で、前年比10.9%減。 書籍は467億円で、同6.2%減、雑誌は484億円で、同15.0%減。 雑誌の内訳は月刊誌が382億円で、同17.1%減、週刊誌は102億円で、同6.1%減。 返品率は書籍が42.0%、雑誌は46.2%で、月刊誌は47.8%、週刊誌は39.5%。 7月期は土曜休配日が2日あったことが雑誌マイナスの大きな原因とされているが、15.0%マイナスは尋常ではない。 とりわけ月刊誌は17.1%減とかつてない大幅マイナスで、月刊誌、ムック、コミックが揃って凋落を告げている。 今年に入っての雑誌のマイナスは、4月の11.9%減、5月の10.0%減に続く3度目の2ケタ減で、それに返品率を考えれば、雑誌の流通販売自体が利益を生み出さない状況へと向かっていると判断できよう。 この8月に四国をバス旅行してきた。その際に車窓からロードサイドの

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    kotesaki 2017/09/01
    定点観測。必読。
  • 出版状況クロニクル111(2017年7月1日〜7月31日) - 出版・読書メモランダム

    17年6月の書籍雑誌の推定販売金額は1103億円で、前年比3.8%減。 書籍は541億円で、同0.2%減、雑誌は562億円で、同7.0%減。 雑誌の内訳は月刊誌が459億円で、同6.3%減、週刊誌は102億円で、同9.6%減。 返品率は書籍が41.6%、雑誌は44.8%で、月刊誌は45.5%、週刊誌は41.4%。 今年に入って、書籍の返品率が40%を超えたのは5、6月の2回だが、雑誌はずっと40%を超え、その内の半分は45%以上となっている。 雑誌の場合は、書籍以上に毎月の調整がなされているわけだから、一向に返品率が低くならないのは、雑誌離れ、雑誌を読む習慣が社会から急速に失われつつあることを表象しているのだろう。 それは雑誌の委託配システム自体のこれからの困難さを物語っているようだ。 1.出版科学研究所による17年上半期の出版物推定販売額を示す。 ■2017年上半期 推定販売金額 月推

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    kotesaki 2017/08/01
    定点観測。必読!!
  • 出版状況クロニクル110(2017年6月1日〜6月30日) - 出版・読書メモランダム

    17年5月の書籍雑誌の推定販売金額は926億円で、前年比3.8%減。書籍は475億円で、同3.0%増、雑誌は451億円で、同10.0%減。 書籍は送品稼働日が1日多かったこと、及び前月がやはり10.0%減だった反動でプラスとなっている。 しかし雑誌は返品率の上昇で、2ヵ月連続の2ケタマイナスである。雑誌の内訳は月刊誌が356億円で、同11.3%減、週刊誌は95億円で、同4.6%減。 返品率は書籍が41.2%、雑誌は48.9%で、月刊誌のほうは51.0%と、ついに50%を超えてしまった。この返品率は雑誌史上初めてのことで、月刊誌だけでなく、コミック、ムックの17年に入ってからの急速な失墜を伝えている。 書籍のほうの返品率だが、『選択』(6月号)が「社会文化情報カプセル」欄で、村上春樹『騎士団長殺し』は50万部以上の返品があるのではないかと記している。しかし複数の書店筋によれば、それ以上の返品

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    kotesaki 2017/07/01
    定点観測。必読!!
  • 出版状況クロニクル109(2017年5月1日〜5月31日) - 出版・読書メモランダム

    17年4月の書籍雑誌の推定販売金額は1121億円で、前年比10.9%減。 送品稼働日が1日少なかったこと、返品の増加が主たる要因だが、2ケタマイナスは16年10月以来である。 書籍は550億円で、同10.0%減、雑誌は570億円で、同11.9%減。 雑誌の内訳は月刊誌が466億円で、同12.3%減、週刊誌は104億円で、同10.1%減。 返品率は書籍が35.1%、雑誌は45.4%で、雑誌のほうは今年に入って4ヵ月連続で40%を超えている。 販売金額のマイナスと返品率は、最悪のところまできているといっても過言ではない。 しかも5月連休(4/29〜5/7)の書店売上は、日販調査によれば、前年比7.4%減、トーハン調査は、同5.8%減で、5月の回復は期待できない。 そのようにして、17年上半期が過ぎていこうとしている。 1.『出版月報』(4月号)の「ムック市場2016」のデータを示す。 ■ムック

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    kotesaki 2017/06/01
    定点観測。必読!!
  • 出版状況クロニクル108(2017年4月1日〜4月30日) - 出版・読書メモランダム

    17年3月の書籍雑誌の推定販売金額は1766億円で、前年比2.8%減。送品稼働日が1日多かったことにより、マイナスが小さくなっている。 書籍は1050億円で、同1.2%減、雑誌は716億円で、同5.0%減。 雑誌の内訳は月刊誌が603億円で、同4.2%減、週刊誌は112億円で、同8.9%減。 返品率は書籍が26.5%、雑誌は40.0%で、今年に入って雑誌返品率が3ヵ月連続で40%を超え、書籍をずっと上回っている。 雑誌のほうは販売金額716億円に対し、286億円の返品であり、しかもそれらにはムックとコミックも含まれているわけだから、ものすごい量だと考えるしかない。 書籍は278億円なので、それ以上ということになり、しかも週刊誌、月刊誌は断裁されるしかないし、紙の浪費と見なされ、いずれは紙資源問題にもリンクしていくかもしれない。 書籍にしても、今月は1年ぶりに返品率が30%を下回ったが、村上

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    kotesaki 2017/05/02
    定点観測。必読。