美しいもの、尊いものを表現するときに用いる「珠玉(しゅぎょく)」という言葉があります。海の珠(たま)、真珠。そして山の玉(たま)、宝石。海や山を産地とする言葉で構成された珠玉ですから、それで形容されるものが優れていないわけはないのですが、どうやらこの言葉も誤用が多いようです。それぞれの語源をもう一度確認して、使う場面を間違わないようにしましょう。 珠玉(しゅぎょく)の誤用に注意 ~真珠と宝石はどんな大きさ? 珠は、貝類の内にある美しい丸いたまのこと。代表的なものが真珠です。そして玉は、山で採れる美しい石のこと、宝石のことですね。 真珠と宝石の大きさをイメージしてみてください。それは、手のひらにころんと乗るような、とても小さなものだったのではないでしょうか。 珠玉(しゅぎょく)とは、美しく立派で優れているものを形容するときに使う言葉。ただし、真珠や宝石を語源とする珠玉という言葉は、大きなもの