「日本は何も変わっていない」という嘆きと、少しの希望。被災地での女性と子どもに対する暴力を調査した女性に、あれから10年を聞いた。
「日本は何も変わっていない」という嘆きと、少しの希望。被災地での女性と子どもに対する暴力を調査した女性に、あれから10年を聞いた。
自由を謳歌する一方で、たびたびアンワルの言及するのが「悪夢」です。眠ると殺した人間が悪霊になって夢に出てくるのだそうです。アンワルは「あいつに子供がいたらきっと自分に報復したいだろうな」と呟きます。 彼は心の奥底で、報復を恐れていました。事実、アンワルは冒頭でちらりと「俺たちの代わりに、政府が謝ってくれたらいいのに」とも語っています。仕返しを恐れ、自分の行動の責任を自分以外に負って欲しいと願っているのです。 仕返しされないためには、権力を持ち、英雄であり続ける必要があります。プレマンたちが今以上の自由=権力を求めるのは、報復の可能性を潰すことと、もう一つ。「自分たちには責任がない」というお墨付きを自分たちに与えるためです。 映画撮影に頷いたのも、映画によって自分たちの権力を強固にして報復を願う者たちを一掃したいと考えてのことでした。英雄であり続けることに固執し、その一方で悪夢に苦しむアンワ
インドネシア大虐殺事件「罪に問われない殺人者」の闇落ちを追う『アクト・オブ・キリング』の衝撃 サブスクで観れる「ほぼ独断」隠れ名作3 プレマン=自由人とは? 彼らは自らを「プレマン」と呼びます。その語源は英語のフリーマン……つまり自由人です。彼らは自由で、何者にも縛られずに人生を謳歌してきました。虐殺に際しても、自分たちは自由人だから自由を脅かす連中の駆逐をしたまでだ、といった言い様です。 プレマンがふだん何をしているのかというと、賭博を取り仕切ったりナイトクラブの用心棒をしたり、密漁、密輸にあとは商店街で金をせびったりしています。 本作の撮影中も、馴染みの店に行っては「映画を撮るから金が欲しいんだ」「俺とお前の仲だろ?」「これだけか? 俺じゃなかったらぶん殴られてるぜ」なんて気さくに語りかけては差し出された金を受け取ります。そして「もっと権力を持てばもっと金を出させることができるのに」な
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