佐々木俊尚『電子書籍の衝撃 本はいかに崩壊し、いかに復活するか』ディスカヴァー21 期間限定(4/14正午まで)ダウンロード版110円 (追記 4/17 職場に献本が届いてた。佐々木さん、ありがとうございます) 商業出版の電子書籍でトクをするのは誰か。ソンをするのは誰か。電子書籍を売るためにはどういう工夫をすればいいのか。 簡単に言うと、本書で佐々木さんが論じているのはその点である。 この議論に馴染めないのは、おそらく印税とか原稿料とは関係ない学術出版の世界で生きているからだろう。学術出版の世界では、相当な経費を掛けて調査し、何か論文を書いたら、論文の出版によって、掛かった費用を回収するという発想はない。研究論文は、論文の中に書かれた結論に価値があるからだ。わたしの所属する学会では、学術論文は、基本的に売り物ではなく、印税も発生しない。(そうでない学会もあるかもしれない) わたしの学位論文