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武田泰淳に関するkotobukuのブックマーク (2)

  • 武田泰淳「快楽」 - 散る文学

    宝屋の若夫人の肉の魅力とその妹・久美子の思いつめた姿が、女への執着を棄てることが出来ない青年僧・柳の頭にあった。善を知るためにはまず悪を知らなければならないと若夫人は言い寄るが、柳は「いやだいやだいやだ」と首をふるばかりだった。悪僧・穴山に嫌らしさを感じつつも、嫉妬し、すごいやつだと思う。しかし、それはなんとなく感じるだけであり、そもそも柳は物事を難しく考えることがない。 快楽〈第1巻〉―けらく (1972年) 作者: 武田泰淳出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1972メディア: ? クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 4年45回の連載後中断し、作者死去により未完に終わった、情熱の作家・武田泰淳の自伝的大作。後書きには「主人公柳は、若き仏教僧侶として絶えず恥ずかしさ、強がり、自己弁明にとらわれながら行動するが、同時にきわめて無反省、無意識的な状態にとどまっている」とあ

    武田泰淳「快楽」 - 散る文学
    kotobuku
    kotobuku 2010/06/05
    「主人公柳は、若き仏教僧侶として絶えず恥ずかしさ、強がり、自己弁明にとらわれながら行動するが、同時にきわめて無反省、無意識的な状態にとどまっている」とありますが、これは一般的な青年像です。
  • 武田泰淳の日記 : 塾長日記

    January 14, 2006 武田泰淳の日記 1月12日朝日新聞夕刊で文芸評論家・川西政明の書いた「武田泰淳の日記を読む・苦しみの根源あらわに」のコラムを読んだ。 昨年、武田泰淳の娘の花さんから近代文学館に「武田泰淳資料」が寄贈された。その資料の中に昭和12年前後に書かれた「従軍手帳」「上海時代の日記」があり、川西はそこに「恐るべき記述」があるのを発見した。 戦後文学を代表するこの高名な作家の作品に「審判」という題名の小説がある。戦後数年の後に発表された作品である。泰淳は1947から1952年ごろにかけて、「蝮のすゑ」「風媒花」など世評高い数々の問題作品を発表する。「審判」は戦場での殺人を告白した「私」小説の形式で書かれた作品で、その「私」が作者自身であるのか、たぶんそうとしか読めない文体で書かれている。 「私」たち兵隊は分隊長の命令で二人の中国人を射殺する。また「私」はある農村の集落

    武田泰淳の日記 : 塾長日記
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