白居易は江州に来て後、魯山の香鑪峯の麓に草堂を建てました。 中隠の詩で示された境地を実践するために建てられたこの草庵ができたとき、白居易はこの詩「香爐峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」五首を書き上げました。 「香爐峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」題義と日本語訳 香爐峰の麓に新に山居を構え、草堂が既に落成した。因って其東壁に題した詩である。(原文を現代仮名遣いに改めました) 新に成れる我が草堂は五架三間の小屋ではあるが、 自然の石を階段とし桂の木を柱とし竹で編んだ垣を以て四方を繞らし、 南の簷は日光を納れて冬でも暖かく、 北の戸口は風を迎えて夏でも涼しく、 飛泉が迸って余沫が砌に灑ぎ、 窓を払って斜に立てる竹は態と乱雑に植えてある。 来春になったら更に東廂を営んで障子を立て蘆簾を垂れて老妻を置こうと思う。 (原文を現代仮名遣い・新字体に改めました) 「香爐峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」書き下し文
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