『世界にひとつのプレイブック』鑑賞。 映画で「目に見えないが存在している物」が現れると非常に高揚もたらします。「愛」という感情や「恐怖」「不安」などといった概念そのものがまざまざとスクリーンに現れた瞬間に立ち会うため、映画館に通っていると言ってもいいです。同じように不可視であるはずの「祈りの力」が見えた時も大きな感動を呼びます。スポーツを描いた作品に多くの傑作があるのはスポーツ自体が「祈りの力」を重用するものだからです。 特にプロ同士の試合では力やテクニックに試合を左右するほど大きな差はありません。「調子」や「空気」「流れ」といった、メンタルな要素こそが勝敗を分けるのです。そういった、勝因とするにはあやふやな根拠を当然のように描けた時に、その映画は「傑作」になります。さらに、プレイヤーその人を描かず、周囲のスタッフやファンの目線から描いた時に「祈り」は純化されます。なにしろ自分では祈ること
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