👈応援クリックよろしくお願いします! 私は、佐藤優氏の『獄中記』を愛読している。『獄中記』は、佐藤優が逮捕され、ほぼ一年間の獄中生活を強いられた、その記録というより、獄中で佐藤優が読んだ本の読書ノートと言った方がいい。佐藤優は、その後の活躍を暗示させるように、ヘーゲル『精神現象学』から『太平記』『廣松渉』まで、驚くべき多くの本を読んでいる。 特に、私が注目するのは、ヘーゲルと太平記である。何故、ヘーゲルであり、太平記なのか?その後、仮釈放され、佐藤優は、文筆業に活路を見出すと同時に、吉野の勉強会「吉野合宿」を始めるわけだが、そこでの中心的なテキストは『太平記』だった。佐藤優が、拘置所で熟読した本だった。後醍醐天皇、北畠親房、神皇正統記・・・。それまで、私には、あまり馴染みもない名前だった。 佐藤優の『太平記』の読書会は、今でも、都内某所で継続しているらしい。さて、何故、太平記だったのか。