世の中には、手軽で身近な感動という商品が溢れかえっている。 親子の絆を深める感動の1日自然体験だとか、 結婚式のお涙頂戴感動ビデオレター。 「感動作ってます、感動したくありませんか?」 という押し売りに毎日出会う。 サービス業も口をそろえて感動感動言いおる。 お客様視点のサービスに感動しました? 親身に対応してくれたから感動しました? オリンピックで日本選手が金メダル取って感動しました? ミスチルやBUMPの名曲をライブで聞いて感動しました? そりゃあもう、一杯感動してきた。 胸打たれて泣いてしまうこともあった。 でも全部、他人事じゃねーか。 自分の人生を賭けて、魂を削って、 何かに全力で取り組んでる相手に対し、 その表面だけ便乗して、その苦労を共有した気になって、 「感動しました」「力をもらいました」って。 「夢を託す」? 「子供が●●するのが夢です」? 夢を捨て、自分が主人公じゃない人