テレビ朝日系列の「報道ステーション」のキャスターである古舘伊知郎氏が来年3月をもって番組を降板する。テレ朝の看板番組の後継者が誰になるかが焦点だが、その過程で見えてきたのはクライアントを牛耳る電通の影響力の強さと、それとは対照的に存在感を喪失しつつある筆頭株主の朝日新聞社の姿である。 同日夕刻にあった記者会見で古舘氏は「ものすごく不自由な12年間でした。言ってはいけないこと、いいこと、ものすごい制約があった」と心情を吐露。元経産官僚の古賀茂明氏が番組出演中に不規則発言をしたこととの因果関係は否定したが、個人的に尊敬していたという古賀氏との関係がこじれたことや、安倍官邸から好ましく思われていないことへの心労が大きかったと推測される。 テレビ朝日関係者によると、古舘氏との契約は毎年3月末と9月末に更新されることになっている。古舘氏はしばらく前に早河洋会長にキャスター降板を申し出ていたが、早