雑記 | 01:34 | 「言葉を発することは自由になった。しかし、言葉が権力に届かない。それが問題だ。」これは、今日のNHK番組「ETV特集 ソルジェニーツィンと大統領たち」の中で、ソビエト崩壊後に自由を手に入れながら貧困の中で不満を募らせていた大衆について語った言葉。番組を観ながら、今の日本でも同じことが問題になっているのではないかと感じた。 スターリンの圧政を描き、1970年のノーベル文学賞を受賞したソルジェニーツィンは、1974年に国外追放され、ソビエト崩壊後の1994年に帰国した。地方を見てまわったソルジェニーツィンの目にうつったのは、貧困の中で途方にくれる人々だった。番組の中で、彼の奥さんが語っていたことが非常に印象的だった。録画していなかったので正確な引用はできないが、概ね以下のような趣旨のことを言っていた。 共産主義から救い出されることは、全ての悪から救い出されることではな