全世界で拡大を続けるアマゾン。利益の薄い小売業なのに、年1兆円超という巨額の設備投資を続けられるのは、なぜなのか。元マイクロソフト社長の成毛眞氏は、アマゾン以外の業者でも出品できる「マーケットプレイス」の売り上げ処理の仕組みに、強さの秘密が隠されていると指摘する――。 ※本稿は成毛眞『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)の一部を抜粋・再編集したものです。 アマゾンのキャッシュフローを読み解く 次の図を見てほしい。これは、アマゾンの「純利益」「営業キャッシュフロー」「フリーキャッシュフロー」「売上高」などをまとめたものだ。この4つの点から見れば、その企業が読み解ける。 まず見るのは、営業キャッシュフローだ。営業キャッシュフローとは、単純に売上から仕入れを引いた値だ。ここから、本業が生み出す現金がいくらなのかがわかる。つまり、アマゾンは、右肩上がりに成長しているし、本業が
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