「カレー」といえば鍋で煮込む手作りのものではなく、まずレトルトカレーを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。発売から50年以上経ち、簡単に食べられる食事として浸透したレトルトカレー。しかし、その食習慣を変えるかもしれない画期的な商品が2月21日に江崎グリコから地域限定で発売された。フリーズドライ製法の「カレーポット」だ。 「レトルトカレーは保存性に優れ、調理も簡単。しかし、その形態は50年以上変わっていない。“ポストレトルトカレー”はできないかと思い続けてきた」。そう熱く語るのは、レトルトカレー全般のマーケティングを担当する、マーケティング部担当課長の村上和義氏だ。 「調理時間30秒」が目標 開発にあたってかかげたのが、「調理時間は30秒」という目標だった。レトルトカレーの調理は簡便だが、湯を沸かし、湯煎に約3分かかる。この時間を劇的に短くできれば勝機があると考えたのだ。結果、フリーズド