ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は、中国国内の司教の任命をめぐって中国とバチカンが暫定合意したことに対して、宗教への介入を強める中国政府に譲歩したと批判の声がある中、任命権はあくまで法王にあると強調しました。 フランシスコ法王は25日、歴訪していたバルト三国からバチカンへ戻る飛行機の機内で記者団に対し、初めて暫定合意について言及し「私が署名をした。合意に責任があるのは私だけだ」と述べました。 そのうえで、これまで明らかにされていなかった司教の具体的な任命方法について「双方が候補の協議を行うが、任命するのは法王だ。その点ははっきりしている」と述べて、司教の任命権はあくまで法王にあると強調しました。 カトリック教会では法王が司教を任命するのに対し、中国政府は内政干渉だとしてこれを拒否してきたため、バチカンと中国の暫定合意をめぐっては、宗教への介入を強める中国政府に譲歩した結果だとして批