戦国時代に限らず戦争について多くの人が興味を惹かれがちなのは戦国武将の戦術指揮や、勇猛な武士たちの活躍などだが、現在も今も戦争には人員や兵糧だけでなく大量の物資が必要となる。その戦国時代の合戦で必要とされた軍需物資特に竹と木材の調達や用途についてまとめた本。記事書き終えてから気付いたけど品切れの様ですね。(2019年12月13日追記。吉川弘文館「読みなおす日本史シリーズ」で復刊されました) 当時の戦争で必要不可欠だったのが竹と木材であった。弓矢・刀・槍・鉄砲・鎧など武具をはじめとして防衛陣地構築のための柵、鉄砲を防ぐ竹製の盾、篝火、炊事用の薪、旗指物、川を渡る際には橋を架けなければならないし、鋤や鍬などの作業用具も必要だ。そのいずれにも木材は使われることになる。 戦国大名にとって木材の確保は戦争継続のための最重要課題であり、そのために領国内の森林管理に力を注いだ。とはいえ必要に迫られれば大
![「軍需物資から見た戦国合戦」盛本 昌広 著](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a5e792ea78f517fbcae0a380b71992601c52cba4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcall-of-history.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2013%2F07%2F41IokbAQ8ML.jpg)