はじめに ここ数年でがぜん脚光を浴びてきたディベートは、いったいいつ頃から行われてきたのか。「ディベート」という言葉が目新しいため、ディベートを最近のものだと思っている人も少なくないが、ディベートはすでに古代ギリシャで始まり、少なくとも二千四百年以上の歴史を持つものである。 日本では一九五〇年から英語によるディベートが大学生によって今も行われており、また松本道弘氏はディベート教育をすでに二十年以上にわたって提唱している。 日本にディベートが入ってきたのは明治期というのが定説になっているが、ディベートはすでにキリスト教とともに十六世紀には、日本に一度入ってきているのである。 十六世紀~明治時代~大正時代とディベートの歴史を追いながら、今盛んになっているディベートをこのままブームに終わらせないように、ディベートが消えていった理由をその歴史から学び、温故知新としたい。 1 日本人とレトリック ア
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