山が地下深くからえぐられるように崩壊する、「深層崩壊」と呼ばれる大規模な土砂崩れが起きる危険性のある場所が、少なくとも全国に420か所あることが国土交通省などの調査で分かりました。 国土交通省は、避難路の見直しなど地域の防災対策に役立ててもらう必要があるとして、危険な箇所を地図にまとめ、近く公表することを決めました。 1年前の台風12号による豪雨で、紀伊半島では「深層崩壊」と呼ばれる、山が地下深くからえぐられるように崩壊する大規模な土砂崩れが相次ぎ、住宅が倒壊したり川がせき止められたりしました。 国土交通省と土木研究所では、空中写真などを使って全国の地形の詳しい調査を行ったところ、深層崩壊が起きる危険性のある場所が少なくとも北海道と28の県で420か所見つかったことが分かりました。 内訳は、▽岩手県と宮城県にまたがる栗駒山周辺でおよそ140か所、▽宮崎県の鰐塚山周辺でおよそ90か所、▽東海