2014年6月9日のブックマーク (1件)

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    結局のところ、人ってのは、絵に描いたようなヒーロー、ヒロインによって紡がれる、白々しいまでの単純なストーリーを欲していると思う。けど、実際にそれを見せ付けられると、「そんなことあるかよ!」と、素直になれず背を向けてしまう。 (素直に”世界の中心で愛をさけぶ”に感動できる人もいるけど、大抵の人は素直になれず「けっ! バカバカしい!」となってしまう) 福井晴敏は、壮大なかつ緻密な世界観、大胆かつ繊細なプロットで、キャラクターたちのチープな愛憎劇包み込み、人が来読みたい物語を照れずに読ませることを手法としている。 これは、すなわち福井氏が敬愛するガンダムの方法論であり、映画ローレライのパンフレットの中で氏が、「僕は、恥じることなくガンダムをやりたい」と語った部分だと思う。 しかしながら、この手法は世界観の壮大さと、キャラクターのチープさの微妙なバランスの上に成り立っており、このバランスを読み違

    kouzukek
    kouzukek 2014/06/09