フリーアナウンサーの日々野真理さんは、10年にわたってなでしこジャパンを密着取材してきた。先の女子W杯ドイツ大会では民放局のリポーターを務め、彼女たちの戦いをピッチサイドから見届けた。取材の蓄積をもとに、なでしこジャパンの優勝への道のりを一冊にまとめたのが、この『凛と咲く』である。 「ピッチの傍でなでしこを見てきて実感したのは、ベンチにいる選手たちもピッチでプレーする選手と同じテンションで戦っていたことです。スタメンもサブも関係なく、本当に全員の力で勝ち取った優勝だと言えました。これまではひたむきに頑張ってきた彼女たちの魅力を伝えたくても、そういうチャンスがなかった。今回こうやって本を通じて、少しでも伝えられればうれしい限りです」 日々野さんがなでしこの魅力に取りつかれたのは、W杯アメリカ大会(2003年)への出場権をかけた大陸間プレーオフがきっかけだった。メキシコを振り切って本大会出場を
![なでしこ快挙の舞台裏とその先にある夢を描く。~『凛と咲く』著者インタビュー~(二宮寿朗)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f70ea159e8ec9d26ecc236724598d1acd841d810/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F2%2F-%2Fimg_e26d53f79f5a3222cbe75801714f11d5249221.jpg)