現在、フリースタイルラップがブームだと言われている。アンダーグラウンドで人気を博していたヒップホップMCバトルは昨年、テレビ番組『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)が始まった頃から急速に浸透し、学校から職場でも話題になっているそうだ。テレビCMでもラッパーの顔を良く見る様になり、一頃の「B系」「チェケラッチョ」というネガティブなイメージは払しょくされつつある。そんな時代の分かれ目ともいえる今の現象を現役のラッパーはどう思っているのだろうか。今回は、実際に『フリースタイルダンジョン』にも出演した埼玉・春日部在住のラッパー、TKda黒ぶち(ティーケーダクロブチ)にインタビュー。ヒップホップの本場である米NYに住んでいたこともある彼が感じる日本と米国の違いとは。ヒップホップとの出会いからシーンの展望などを語ってもらうなかで、大衆とヒップホップの距離感が見えてきた。 ――ヒップホップとの出