5月に大津市であった保育園児ら16人が死傷した交通事故など社会に衝撃を与える惨劇は後を絶たない。一方、記事にならない事故の背後にも後遺症を抱えて終わりのない苦しみにさいなまれる当事者がいる。交通事故で負傷して11年、脳の障害で意思疎通のできない状態のまま入院している京都府内の男性と、その母親を取材した。男性にも過ちはあった。だがその代償はあまりに大きかった。 【写真】「魔の片側1車線」国道の事故で大破した車 2008年3月の府南部。高校の卒業式を終えたばかりの吉村侑紀さんは散髪に向かった。かわいがっていた愛犬を自宅の台所で抱き上げて顔を寄せる。「行ってくるわ」。母親の容子さんに告げ、ミニバイクで家を出た。 侑紀さんを見送ってから買い物に行っていた容子さんの携帯電話に病院からメールが入った。「侑紀君が事故に遭ったので来てください」。慌てて車で駆けつけると、息子は既に集中治療室。会話はできない
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