絶滅の恐れがあるとして種の保存法の「希少野生動植物」に指定されているオオタカについて、環境省は保護活動などで個体数が回復したことを踏まえ、指定解除の検討を始める。 指定が解除されれば初のケース。15日の中央環境審議会野生生物小委員会で具体的な議論が行われる。 同省によると、オオタカの生息数は1984年の民間の調査で約400羽とされ、同法が施行された1993年に希少野生動植物に指定された。その後、大規模開発の際には営巣地に配慮がなされるようになり、2008年の専門家の調査では関東地方とその周辺だけでも生息数は約5800羽にまで増えていた。同省のレッドリストでも06年に絶滅危惧種から外れている。