雨で急流にもまれて流されていく側溝のカエルを助ける方法について、同じこと小学生の頃に考えて同じように夏休みの自由研究にした。 試した材料は、シュロ、藁の束、細く裂いたスポンジなどを使って実験した。 ショボかったけど機械工作で定期的にゆっくり陸地に上がるようなものも作った。 これはカエルが驚いて結果的にはダメだった。 カエルの自発的な運動に頼るべきで、その際にはどのようにするのがいいのか仮説も立てて今後の研究の余地を示した。 正確な生存率は導きだせなかったけど、カエルがいることで田畑の生態環境にどのような変化があるのかを調べた。 その時の教師に言われたことを今でも覚えてる。 「こんなの研究でもなんでもない。遊んでただけじゃない。夏休み何してたの?」ってね。 その年の自由研究の優秀作品は、女の子が描いた水彩画の「絵日記」だった。 絵がお上手なんだってさ。 親だって周りの親族だって「あいつはカエ
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