今日のロシアでは、日本製品は生活必需品と呼べるほど一般家庭に浸透している。だが、ほんの20~30年前はそれはほとんど手に入らない希少品で、日本ブランドの存在感はこの間に驚くほど劇的な変化を遂げた。 本稿では、ロシアにおける「ニッポンの消費」の変遷を振り返ってみたい。 ソ連時代:途方もない高額品 1980年代には、ソ連の市民はまだ「ブランド」という言葉を聞いたことがなかったが、既に「メード・イン・ジャパン」の家電製品を使っていた。当時、最も人気が高かったのはソニーとシャープのテープレコーダーやラジオで、知名度では劣るものの赤井電機も人気があった。 いずれにせよ、こうした商品はどれほど人気があっても、ロシアその他の旧ソ連圏で買うことができなかった。 税関の規則は今ほど厳しくなく、時折外国へ行くことがあったソ連人は最新の日本製ラジオを3~5個持ち帰った。忘れてはならないが、当時のラジオはまだかな
![ロシア一般家庭に浸透した日本ブランド ソ連時代の希少品から今日の生活必需品へ | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2651f5c245af0ed173fe048710e93f3974677afa/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2Fb%2F1200mw%2Fimg_5bf2795aecb65cd155652bcd275ef2e1106074.jpg)