男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第432回「“内輪受け”の向こう側へ」 ライター:男色ディーノ カメラマン:増田雄介 著者近影 “内輪受け”って言葉,あるじゃないですか。 エンターテイメントにおいて,この内輪受けって非常に厄介な存在なのですね。 先に言っておくと,私は悪いことのように使われがちな“内輪受け”であっても,それ自体は悪ではないと思っているの。なぜなら,ある意味では世界で一番面白いのが内輪受けだから。一般的には知られてないけど,自分は知っているからこそ面白く感じるってのが内輪受けで,自分が楽しい分にはそれで構わないと思う。 問題は発信する側。内輪受けというのは文字どおり輪の内側に向けた面白みだから,輪の外への広がりがない。娯楽としてはともかく,産業としてのエンターテイメントは新規層を広げていかないと結果的に衰退してしまうという持論は,しばしばこの連載で語ってきているけど,結局