インドネシア、ボゴール(Bogor)のレストランで提供されるカエルの脚メニュー(2013年2月11日撮影)。(c)AFP/ROMEO GACAD 【3月11日 AFP】インドネシアの「カエル売り」は目をつぶり、神に祈りながら大包丁を一気に振り下ろして、震えるその生き物の頭を落とす──。 フランスのブラッスリーに並ぶ白いクロスのかかったテーブルで食事をする人々は知らないかもしれないが、彼らの大好きなカエルの脚の多くは、インドネシアの熱帯にあるじめっとした沼地で捕れたものだ。 スリ・ムルヤニさん(41)はまるで工場作業員のように機械的にカエルの皮をはぎ、素手でカエルの内臓を引き抜く。一匹、また一匹と処理するたびに、同じ運命をたどったカエルの山が大きくなる。「カエルに嫌気がさしたら、お金のことだけを考えるのよ」とムルヤニさんは言う。首都ジャカルタ(Jakarta)郊外ボゴール(Bogor)の朝市