逮捕された教団指導者の女。持っている絵が「サンタムエルテ」=30日、メキシコ北西部ソノラ州(ソノラ州検察庁提供・共同) メキシコ北西部ソノラ州の司法当局は30日、信仰する「死に神」に生き血をささげるため、10歳の少年2人を含む3人を殺害したとして、カルト教団の幹部ら8人を逮捕したと発表した。 8人は2009年から今年にかけ、生きている少年2人と44歳の女性の首を切って血液を集め、AP通信によると、大きな鎌を持った骸骨の姿の「サンタムエルテ(聖なる死に神)」を祭る祭壇の周辺にまいたという。 サンタムエルテ信仰は、先住民の宗教とカトリックが融合したメキシコ特有の宗教で、多くの教団がある。麻薬の密売人や犯罪組織メンバーのほか貧しい人々に信者が多い。この信仰のために人が殺害されたのが確認されたのは初めて。 最後の犠牲者となった少年の家族から捜索願を受けた司法当局がこの教団の関与を突き止め、幹部らの