メキシコ南部で20日午後0時2分(日本時間21日午前3時2分)ごろに発生したマグニチュード(M)7・4の地震で、南部ゲレロ州のアギレ知事はロイター通信に、500棟以上の建物に被害が出たことを明らかにした。一部は倒壊したという。死者は伝えられていないが、負傷者がいるとの報道もある。 首都メキシコ市では歩道橋の一部が崩落して駐車中の無人のマイクロバスが押しつぶされ、多くの建物の外壁がはがれ落ちるなどした。気象庁によると、日本への津波の心配はない。 震源は南部オアハカの西南西162キロ、震源の深さは約20キロ。震源地付近では強い余震が続いた。 メキシコ市や南部の太平洋岸の観光地アカプルコでは一時電話が不通となり、広い範囲で停電となって信号が消えるなどした。 カルデロン大統領は、地震による死者や大規模な被害は報告されていないと述べた。(共同)