和歌山市を訪れる観光客に、タクシー運転手が名物の和歌山ラーメンの店を案内する「和歌山ラーメンタクシー」事業が苦戦している。 市は誘客に結びつける狙いだったが、昨秋の運行開始からおよそ7か月の利用はわずか30件程度。なかなかエンジンがかからない状況に、関係者は「観光資源としての魅力はあると思うが……」と困惑している。 同事業は、市が県タクシー協会などに呼びかけ、昨年10月31日に始まった。市が行った研修や試験を通過した運転手93人をガイドに認定。タクシー会社や観光案内所で予約を受け付け、運転手が客の好みや要望に応じて、60軒以上あるラーメン店から最適な店を紹介する。 スタート時には多くのメディアに取り上げられ、“好発進”を切ったかに見えたが、利用は低調。市の調べでは、月平均で約5件にとどまる。市はホームページで告知したり、観光、宿泊施設などにチラシを置いたりしてPRに力を入れているが、「利用