群馬）来場者におしり向ける動物たち 県立自然史博物館：朝日新聞デジタル県立自然史博物館（富岡市上黒岩）で、剝製（はくせい）の動物たちが来場者におしりを向ける形で展示されている。そして動物のフンも一緒にずらり――。排泄（はいせつ）物から食べることの意味や、自然の生態系について考えてもらうための企画の一環という。フンは真空凍結乾燥（フリーズドライ）され、ガラスで遮られているため、衛生面も臭いも問題ないらしい。 約１６万点の剝製などを収蔵する同館の企画展「たべる。―たべることは生きること―」。担当の静野聡さん（４４）は「実際にフンを集めるのが一番大変だった」と話す。 イタチ科のテンのフンは、今年春、県北部の雪山にインストラクターと訪れ、足跡から特定した。群馬サファリパーク（富岡市）や県馬事公苑（前橋市）にも協力を頼み、新鮮なものを「宝物のように」発泡スチロール箱に入れて持ち帰るなどして、大小の約４０種類を集めた。 フンは館内の専用の機械で数週… この記事は有料会員
