■県立人と自然の博物館 三田市の県立人と自然の博物館は4日、篠山市の県立丹波並木道中央公園の白亜紀前期の地層「篠山層群」(約1億1千万年前)から、恐竜などの化石が見つかる可能性があるとして、同公園内で地質調査を始めた。今月中旬まで調査し、3月上旬に調査結果を発表する。 同公園では、これまで造成時の残土からデイノニコサウルス類など2種3個体の恐竜の複数の部位の化石や、小型鳥盤(ちょうばん)類の右脛骨(うけいこつ)の化石2点が発見されているほか、昨年には駐車場付近2カ所のボーリング調査でカエルの化石が見つかっている。 調査を始めたのは、昨年ボーリング調査を行った場所から西約150メートルにある公園駐車場の一部約500平方メートル。コンクリートの舗装をはぎ、岩盤を覆う土砂を除去した上で、地層を洗浄、化石の含有状態を調べる。発掘はせず、簡単に取り出せる化石のみ掘り出す。 同博物館の三枝春生主任研究