セリの最中、ぼんやり見ていると、なぜか相場より安い魚が出てきます。よくよく見てみると、本来の姿とは少し色肌の違う魚であることがあります。 それは、天然魚ではなく、栽培魚か養殖魚。正確には「元養殖魚」なのです。何らかの原因で、飼育されていた魚が、逃げだしたと思われますが、その後、自然界で生き延び、成長したものが、漁にかかり、セリに上がったのです。 また、種の確保のため、種苗放流が行われた魚でも同様に姿、肌色が違います。人の手により育てられたものは、とても小さなものから、成魚近くにまで育ってから放流された魚もそうなのです。 この記事は有料記事です。 残り402文字(全文665文字)