県立恐竜博物館(勝山市)は大型の草食恐竜「カマラサウルス」の全身骨格を組み立てる作業を終え、23日から一般公開を始めた。全長15メートル、頭の高さは5メートルで、実物の恐竜化石を使った全身の骨格標本としては国内で最大という。一方、肉食恐竜の進化や特徴がわかる企画展も始まった。(辰巳隆博) カマラサウルスは、ジュラ紀後期(約1億5000万年前)に北米などで生息した。当時の最強の肉食恐竜だった「アロサウルス」(約9メートル)には、強靱(きょうじん)な首を振り回して対抗。他の草食恐竜には歯が立たないシダ植物などの硬い部分も、へら状の歯で食べられたため、繁栄したとされる。 重量を軽くするために背骨の内部が蜂の巣のようになっており、名前には「空洞のあるトカゲ」との意味が込められている。 2007年に米国で頭骨の一部を除く全身の約90%の部位が発掘された。同時期に勝山市で見つかった白亜紀前期(約1億2