始祖鳥の化石(C)The Trustees of the Natural History Museum, London 【ロンドン=森太】ロンドンの大英自然史博物館は27日、収蔵する始祖鳥の化石標本など貴重な標本群を、国外でまとめて公開する世界巡回展を始めると発表した。来年3月から6月にかけて東京・上野の国立科学博物館で開催される「大英自然史博物館展」(読売新聞社など主催)が世界で最初の会場で、その後、世界を回る。 始祖鳥の標本は、ジュラ紀後期(約1億5000万年前)に生息していた最古の鳥類化石で日本初公開となる。世界に存在する複数の始祖鳥化石の中でも初めて骨格が報告されたもので、羽毛などの鳥類的な特徴に加え、長い尾など爬虫類的な特徴もあることを初めて明らかにした。 ほかにもチャールズ・ダーウィンの「種の起源」の自筆原稿など、大英自然史博物館の8000万点以上に及ぶ膨大なコレクションから、