テロリスト予備軍とされる“ギャング”になってしまった、ソマリア人の若者の社会復帰プロジェクトなどを行う「日本ソマリア青年機構」。毎週水曜日の夜に行われるミーティングには、28名いる日本側メンバーのほとんどが毎回参加する。場所は新宿区高田馬場の「新宿NPO協働推進センター」で午後6時半から3時間半、休憩もなく熱気を帯びた議論が続く。全体代表の永井陽右さんは、海外活動中でもインターネット通話を通じて参加する。同機構には役職者に加え、「広報ユニット」「会計ユニット」「調査班」などの役割分担があり、各責任者が抱えている課題を報告して解決策を練る。創設から5年目を迎えた「日本ソマリア青年機構」は、日本側・ソマリア側と合わせて総勢58名となり、企業などの組織運営ノウハウも取り入れながら大きく成長した。徒手空拳の状態で、早稲田大学の早稲田キャンパス11号館前から始まった“クレイジージャーニー”を継ぐ学生