PRIDEをはじめとする総合格闘技の台頭もあって、暗黒期となった’00年代を経て、この2~3年はプロレスブームが再燃している。“プ女子”と呼ばれる女性のプロレスファンが急増していることも盛り上がりにひと役買っているのだろう。 そんな現代のブームを、すれっからしのプロレスファンとしても知られるミュージシャンの大槻ケンヂと、プロレス小説『太陽がいっぱい』をまもなく上梓する小説家の樋口毅宏はどう見ているのだろうか。昭和のブルージーなレスラーたちに熱狂した2人が語る「プロレスへの鎮魂歌」をお届けする。 ――お2人は今のプロレスをどう見てますか? 大槻:今年、イッテンヨン大使に選んでいただいて新日本プロレスの東京ドーム大会を観戦したんですけど、WWEほどいききってないけど、エンタテインメントショーとして見事に作り込まれてるなと。 樋口:今の新日本プロレスは面白いですよ。 大槻:ただ、僕が今気になって