保存状態の良いこの頭骨化石は、6600万年前のメスのティラノサウルス・レックスのもので、2013年にモンタナで発掘され、14年にナチュラリス生物多様性センターの所有となった。化石の現物は16年9月にライデンの同センターで展示される。 この頭骨化石は、フュルトにあるフラウンホーファーEZRT研究所に到着後、高解像度のCTスキャンにかけられ、詳細な3D-X線画像を撮影。ナチュラリス生物多様性センターとフラウンホーファーEZRT研究所は6月末に分析結果を発表する。TNTはこれに先立つ6月の第1週に標本を米国へ再度輸送する。 総重量690キロの頭骨化石は、周到に準備した1.9メートルの木箱に密封、米国から7800キロの距離を移動した。TNTはサウスダコタからニューヨーク・JFK空港までの2785キロの距離を陸路で輸送し、そこからボーイング747貨物輸送機でベルギー・リエージュにある同社のハブ空港へ