神戸市東灘区でイノシシによる人身被害が相次いでいる。4~11月に市内で起きた17件のうち14件を占め、12月にさらに4件の被害があった。9月以降に12件と集中しているのが特徴で、今月16日夜には、同区住吉台の路上で80代の女性が体当たりされて転倒し、頭に軽傷を負った。登山道だけでなく、市街地で被害に遭う場合もあり、市が注意を呼び掛けている。(斉藤正志) 東灘区役所によると、区内のイノシシによる人身事故は、10年度が73件と突出していたが、11年度は8件、12年度は12件と減っていた。13年度も8月までは6件だったが、9月に入り増加し始めた。 登山中に弁当を入れたリュックサックを狙われたほか、市街地でも買い物袋を目がけて襲ってきたケースがある。市計画課によると、イノシシは本来、臆病で人には近寄ってこないが、餌付けされるて人に慣れると、食べ物を求めて襲うようになるという。今回、人に危害を及ぼし