印刷 【動画】黒石寺の奇祭「蘇民祭」「蘇民袋」を取り合う男たち=30日午前5時13分、岩手県奥州市水沢区の黒石寺、山本裕之撮影 「裸の男と炎のまつり」として知られる岩手県奥州市水沢区、黒石寺の奇祭「蘇民祭」が、29日深夜から30日早朝にかけて繰り広げられた。早朝には零下12度前後まで冷え込む中、男衆が、御利益があるとされる護符入りの「蘇民袋」を取り合い、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。 1100年以上続くとされる伝統行事。組まれた井桁に男衆がのぼる「柴燈木(ひたき)登り」などが続いた後、クライマックスを迎えた。極寒の下、下帯姿の男たち約100人が蘇民袋を奪い合った。境内は、寒さをものともせず終始熱気に包まれた。見物していた盛岡市の女性(25)は「とにかく寒いけれど、参加者の熱気がすごい」と話した。 この祭りは、2008年版のポスターを巡って、JR東日本が「胸毛が嫌悪感を与え