内閣府の調査(「食育の現状と意識に関する調査」平成21年12月)によると、家族との食事について「家族と一緒に食事をすることは重要」が94.3%、「家族と一緒に食事をすることは楽しい」が91.0%。であれば、この時期、鍋しかないでしょ! ひとつ鍋を囲むおいしさは格別。食文化史研究家の永山久夫氏が勧めるのが「縄文どっぽ鍋」だ。永山氏が語る。 * * * 縄文人は究極の自由人だ。 空腹になった時だけ、石斧をとればよいハンターだ。竪穴住居のいろりに土器をかけ、肉や魚を焼き、熱灰でソバ粉のおやきを作る。蜂蜜などで味をつけた甘いクッキーもあり、女性たちが目がない。炉のそばには、山ブドウを発酵させた、まっ赤な縄文酒もある。 最近、認知症予防期待からオメガ3系の脂肪酸が注目されているが、縄文人の好きなクルミにもたっぷり。オメガ3といったら、何といっても魚で、こちらも縄文人は大好き。 アワやソバなども作って