ムシムシとする暑い日は、少しホットな辛さのものが食欲も進んで美味しいですね。そこで、じんわりとした辛さが後を引いて、そして突然またこの辛さが恋しくなる、そんな食材を求めて、車を走らせ長野市内からおよそ1時間、県北部は斑尾山の麓、標高820メートル程の中野市永江地区に辿り着きました。 立ち並んだ木々の間から吹き抜ける風が心地良く下界の暑さからも開放されて、さてこんな涼しい場所に辛い食材があるのかしら? そう考えた矢先、目に飛び込んできたのが、一見するとピーマンのような、しかしピーマンよりもふっくらと丸みを帯びて大きくて、ひだのようにデコボコとした、そしてこれが食べるとじんわりと辛味が襲ってくるもので、その名前を「ぼたんこしょう(牡丹胡椒)」といいます。唐辛子の類ですが、実の形が牡丹の花に似ていることからこの名がついたとか。 ちなみにこのようなふっくらとした形のものは千曲川上流の山間部で古くか