僕が司会をつとめるNHKBS1『COOL JAPAN』で「世界が驚いた新型コロナのニュース」というテーマで収録しました。 番組はいつも8人の外国人が参加してるのですが、一番深刻な顔をしていたのはブラジル人男性でした。 有名な事ですが、現在のブラジル大統領は「コロナよりも経済!」を言い続けて、ロックダウンどころか自粛要請もしていません。 死者はアメリカに次いで世界で二位になり、スタジオの彼は「あきらかに間違っている、ロックダウンすべきだ」という表情をしていました。 同じく、ヨーロッパでロックダウンも自粛要請もしなかったスウェーデン人女性は、私達はこれから何年もコロナと共に生きていくのだから、これでいいのだと言っていました。この方法を選んだ母国の選択を支持するということです。 母国のコロナ対策に満足していたのは、ニュージーランドの男性。ニュージーランドの女性首相の手腕は高く評価されてますからね
コロナ禍、「15年間勤務した飲食店から解雇を告げられた」と吐露した52歳の男性。「まだ妻に言えていない」と苦しむ相談者に鴻上尚史が伝えた「絆と感謝と敬意の精神論だけでは乗り越えられないもの」とは。 【相談67】今日、解雇を言い渡されました。まだ妻にも言えず、不安で吐きそうです(52歳 男性 ルーぺ) 今日、15年働いてきた飲食店から、解雇を言い渡されました。もちろんその理由は、新型コロナウイルス感染拡大による客の激減です。2月くらいは、1、2カ月ですぐにおさまるだろうと期待していましたが、3月くらいから客が激減、緊急事態宣言で、夜の予約はほぼキャンセルとなりました。こうなるだろうと予想していましたが、実際に言い渡されたときは目の前が真っ白になりました。 店主は申し訳なさそうに、「このままじゃ家賃が払えない。店はたたむかもしれない」と言っていましたが、もう少し頑張れなかったのかと怒りが湧き上
作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑)この記事の写真をすべて見る 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真/iStock) 鴻上尚史の人生相談。「息子は愛せるのに15歳になる娘はどうしても愛せない」と自身に苛立つ39歳母親。だが罪悪感を感じるという相談者に、鴻上尚史が訊ねたのは、相談者の文面で気になるいくつかの言葉。 【相談57】息子は愛せるのに、娘のことをどうしても愛せません(39歳 女性 母親失格) どうしても、娘を愛せません。15歳になる娘を、生まれた時から、愛せな
作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑)この記事の写真をすべて見る 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真/iStock) 鴻上尚史の人生相談。「息子がいじめる側にいる」ことがLINEで判明したという45歳の父親。妻は「スルーしよう」と言うが、対処法がわからないと悩む相談者に鴻上尚史がおくる魂の回答。 【相談54】息子がいじめる側にいたことがわかりました(45歳 男性 ハチロー) 鴻上さんの連載、いつも楽しみに読み、人生の指針にしています。 最近私にも深刻な悩みができてし
- 鴻上尚史「成人するあなたへ」 本物の孤独と出会おう 成人、おめでとう。でも大人とはなんでしょう。賢いあなたは、年を重ねることと、大人になることは何の関係もないと見抜いているんじゃないですか? あなたの周りには、二十歳をとうに過ぎているのに、少しも大人じゃない人が何人もいるはずです。 大人と子供の違いはなんでしょう。二十歳を過ぎると、実にやっかいな問題にぶつかります。解決不可能な、どちらの結論を選んでも、間違っているんじゃなかと思えるような、正しい解決策が見えない課題です。 でも、人生の問題とはそういうものです。大学入試まで、子供は「問題には必ず正解がある」と思い込まされていますが、もともと、人生の問題には、完全に正しい解答なんてありません。 そういう時、子供は、自分で考えることをやめて、親や誰かのアドバイスや言いつけに従います。そうすれば楽ですし、責任も生まれません。子供とは、いつも誰
鴻上尚史の人生相談。「言い返す」より「言い返さない」ほうが楽だけど、「なんでも言いやすい人」になってしまうと嘆く25歳女性。対処法を教えて欲しいと問う相談者に、鴻上尚史が言い返す意味と、その後の交渉スキルの上達。 【相談50】「言い返さない」ことを選んだらサンドバッグ状態です(25歳 女性 ぽつん) わたしは基本的に言い返すということをあまりしません。言い返すことと、そこで流して終わらせる苦労を天秤にかけたとき、流す楽さが勝つのです。というのも、そもそも反論したり諭したりする事で相手に何かしらの変化が見込める人ならいいのですが、「この人はどうせ何言っても変わらないだろうな」と思う人は相手にするだけ無駄だと感じるからです。結果の出ない議論は怒りで自分を消耗するだけに終わることを何度も経験し、24歳くらいでやっと理解しました。 しかし「言い返さない」が定着してくると相手から「言い返してこないか
決して“教祖様”になることなく希望につながる何かを手渡したい ◆『鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』鴻上尚史・著(朝日新聞出版/税別1300円) 「観念的ではなく、理想論でもなく、精神論だけでもなく、具体的で、実行可能な、だけど小さなアドバイスをずっと探してきた」 本書の「あとがきにかえて」の一節だ。悩みごとへの助言を考えるときの、まさに理想的な姿勢だろう。しかし、それがどんなに難しいことか。鴻上尚史さんは、実直にその姿勢を貫いている。さらに、「何か希望につながる方法を手渡したいと思っています。実は始める前は、もっと呑気(のんき)な相談が来るんだろうな、と考えていたんですが、口を開けたらけっこうヘビーな内容ばっかり。何が“ほがらか”なんだか(笑)」という。 どんなにヘビーな相談にも真摯(しんし)に向き合う。
作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑) 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真/iStock) 鴻上尚史の人生相談。高校生だった息子に届いた彼女からの手紙を隠して捨てたことが数年後にばれ、息子が冷たくなったと吐露する62歳の母親。息子のためにしたことがなぜ毒親呼ばわりなのかと納得できない相談者に鴻上尚史が問う「どこまで子供の立場を尊重するか」。 【相談44】息子を思う親心が、毒親呼ばわりされなくちゃいけないのですか?(62歳 女性 みどり) アニメグッズを捨てた母親を恨
作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑) 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真/iStock) 鴻上尚史の人生相談。「容姿が悪く」振られ続けて交際経験がないという47歳女性。「男性と愛し愛されてみたい」が「あきらめたほうがいいのか」と揺れる心を打ち明けた相談者に鴻上尚史が応えた、掛け値なしの本音の言葉とは……。 【相談39】人生で一度でいいから、男性と愛し愛されてみたい(47歳 女性 サバ缶) 47歳、独身の女性会社員です。人生で一度も男性とおつきあいしたことがありませ
鴻上尚史の人生相談。あらゆることが好きで、でも「一番」が決められない、と20歳女性。「人生で何か大切なものを1つ選択できるのか」と不安がる相談者に鴻上尚史が提案した「ネガティブな感情の比較」とは? 【相談35】「人生で何か大切なものを1つ選択できるのかが不安です」(20歳 女性 砂糖菓子) 鴻上さんこんにちは。私は今年大学3年生になる学生です。 是非聞いて欲しいご相談があります。大学3年生というと進路のことや卒業論文の題材を考える時期でもあります。そして周りからも「将来の夢は?」や「何がやりたいの?」とよく聞かれます。しかし私は将来の目標もやりたいことも特にないのです。 「好きなことは無いの?」と聞かれることもあります。私の好きなことやものはたくさんあります。本を読むのも好きです。音楽を聴くのも好きです。食べることも寝ることもテレビを見ることも、ゲームをすることだって好きです。 でも私には
作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑)この記事の写真をすべて見る 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真) 鴻上尚史の人生相談。高校時代からの友人に、絶交を言い渡されたという28歳の女性。ずっと彼女のためにと悩み相談にのってきた自分のなにがわるかったのかと混乱する相談者に、鴻上尚史が答えた「深追い」の罪。 【相談24】 友人に絶交されました(28歳 女性 さやか) 高校時代からの友人に絶交されました。友人は家庭環境に恵まれておらず、両親の愛情を感じられないようで、高校時
鴻上尚史の人生相談。欅坂46のファンであることを、妻が「恥ずかしい」となじって困ると相談者。放っておいてほしいという相談者に鴻上尚史が教えた文句からの逃れ方。 【相談14】妻が私の欅坂46好きをなじります(相談者・54歳 男性 ねる推し) 私は、欅坂46の大ファンです。コンサートや握手会に行くのが私の人生の最大の楽しみです。ですが困ったことに、妻が私の欅坂好きをなじります(最初は隠していましたが、グッズ購入やPC履歴などでばれました)。「50代のオジサンのくせに気持ち悪いし恥ずかしい」「成熟してないものを好きなのは、あなたが幼稚だから」と。一度「いいじゃん、ただの趣味なんだから」と開き直ってみたら、妻はますます不機嫌になって夫婦間の雰囲気が悪くなりました。 妻はもともと能やクラシックが好きで、時々私もつきあわされるのですが、正直眠たくなるのです。チケット高いのに、猫に小判だと思うのですが、
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