代表曲「遠くへ行きたい」などで知られる歌手で俳優のジェリー藤尾(本名薫紀=しげき)さんが14日午前4時52分、COPD(慢性閉塞(へいそく)性肺疾患)を起因とする急性肺炎のため、横浜市内の次女夫妻の自宅で亡くなった。81歳だった。 所属事務所のミュージックオフィス合田が、一般社団法人日本歌手協会と連名で発表し、報道各社にファクスを送った。通夜及び葬儀は、近親者のみの密葬で執り行う。お別れ会などの実施については、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を見極めながら検討し、決まり次第、報告するとした。 藤尾さんは、新宿のジャズ喫茶で飛び入りで歌ったところをスカウトされて、1958年(昭33)に水原弘とブルーソックスのシンガーとして日劇ウエスタンカーニバルに初出演。61年に東芝レコードから「悲しきインディアン」でデビューし、同年のNHK紅白歌合戦に「石松野郎の歌」で初出場した。 62年にはレギュラー