海洋環境に配慮した水産物であることを示す「海のエコラベル」。国際基準の認証マークとして制度発足から今年で20年目となり、8月のリオデジャネイロ五輪では選手村で認証を受けた水産物が提供され、認知度の向上にも一役買った。あまり知られていない日本でも、普及に向けた取り組みが広がりつつある。(服部素子) ◇ ロンドン五輪から 「海のエコラベル」は、乱獲による水産資源の枯渇への危機感から、非営利団体「海洋管理協議会(MSC)」(本部・ロンドン)が1997年に制定した国際基準の認証制度。「MSC認証」とも呼ばれる。 適切な漁獲量や時期、魚の大きさなど水産資源や海洋環境に配慮して水揚げされた水産物に与えられる。審査は漁業の現場だけでなく、水産物の加工・流通の過程でも行われる。消費者がエコラベルの付いた水産物を選ぶことで、海洋保全を間接的に支援できる仕組みだ。現在、世界約100カ国で2万以上の商品に使われ
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