『ブレードランナー ファイナル・カット』新録だけではない。これまでも、これからも、ザ・シネマは古き良きTV洋画劇場を追憶し、懐かしの吹き替え音源の発掘・放送に微力を尽くす。だが、そもそも、なぜ吹き替えなのか?その魅力とは?今回、吹き替えの第一人者、とり・みき氏から寄稿いただいた。テーマは、吹き替えを愛する者は、なにゆえ吹き替えを愛するのか! ザ・シネマで『ブレードランナー』ファイナルカット版の日本語吹き替えを、わざわざ放送用に新録すると聞いてうれしくなっています。しかもハリソン・フォードの声は定番の磯部勉さん。僕同様、期待している吹き替えファンは多いことでしょう。地上波でも局制作の吹き替え洋画番組が少なくなっている中、これは快挙といえるかもしれません。 さてしかし、僕のような吹き替えファンがいるいっぽうで、関係者のお話をうかがうと「吹き替えにニーズなどあるのか」「吹き替えはオリジナル俳優の