世界中で政府や企業、マスコミなど既存の制度への信頼が崩壊し、いまや「誰を信頼するべきか」は最優先で問われる課題だ。では、信頼を決定づけるポイントはどこにあるのだろうか? レイチェル・ボッツマンの新刊『TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか』をもとに、インフォバーン代表取締役ファウンダーCVOの小林弘人氏に聞く。その前編。いまどのような「信頼革命」が起きているのか。 「誰を信頼すべきか」考えるときが来た 僕はレイチェル・ボッツマンの前著『シェア 〈共有〉からビジネスを生み出す新戦略』で、監修・解説を務めました。このときは、ルー・ロジャースという共著者がいました。なので、今回ボッツマン一人で書いた本はどうなるだろう、と思っていたら、それがおもしろくて、一気に読めてしまいました。彼女個人の体験も含めたさまざまなエピソード、そして膨大なリサーチ結果がストーリーとして紡がれていて、