木下繁貴代表(右端)ら東風のメンバー(撮影/写真部・松永卓也) 「日本のドキュメンタリー映画で一人勝ち」と言われる配給会社がある。東京都新宿区の合同会社「東風(とうふう)」。社員5人の小さな会社の取材を続けると、「ヒット作を生み続けるヒミツ」などいろんなことが見えてきた。ライターの朝山実さんが、映画監督や劇場支配人ら「外」の声を紹介する。 【主な配給作品のポスターはこちら】 * * * 3月初旬の夕方。千葉県内のJR常磐線の駅で森達也さんと待ち合わせた。時間ぴったりに改札口の前にあらわれ案内されたのは駅の側のモスバーガーだった。二人分のホットコーヒーを頼み、席につく。インタビューをするにはほどよい静かさだが、4人掛け席には透明のアクリルボードの衝立が置かれていて、拘置所で面会しているように思えた。 森さんは、オウム真理教の一般信徒たちが生活する施設に潜入した『A』(1998年)や、ゴー
![社員5人でも一人勝ち ドキュメンタリー映画配給会社「東風」の強みとは | AERA dot. (アエラドット)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5ca230128ef187df3c7145238f2ad24caf97528a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Faeradot.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2Fd%2F1200xm%2Fimg_8d665a704292a9a34a96569fe4a92672140212.jpg)