主婦44歳 主婦の昼食は残り物の煮物、キムチ、紅茶、ご飯。「食事を中断するときには、お箸は刺しておく」家庭。夫の食事写真も主婦の食事写真も、お箸はご飯に刺し立てて撮影している。ラーメンやうどんなどの麺類でも、同様。 幼いころ怒られて教えられた記憶がよみがえる。「お葬式の時にすることだから絶対やっちゃダメ」というのはもはや常識ではなくなってしまったのだろうか? 本書は「食ドライブ調査」に基づいて考察された、現代の日本の食卓にのぼる和食の実態である。たくさんの写真とインタビューから描き出される姿に、あなたは驚くだろうか、それとも何とも思わないだろうか。 データの基本となる「食ドライブ調査」とは何か。 調査対象は1960年以降に生まれた、首都圏に在住する、子どもを持つ家庭の主婦である。食卓を定点観測するが「食事や「食品」の調査ではなく、現代の家庭のあり方や、家族の関係を明らかにするのが目的だ。